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人が活きる
組織をつくりたい

cross

CBS

#経営者

#自ら戦略を生み出す

#従業員のステップアップ

#即実践できる学び

渡邉 祐子さん

株式会社OPA
代表取締役

Point

CBSに入学するタイミングで、社長に就任した渡邉さん。経営戦略を学びたいという思いから、 次第に人的資源や組織論へと学びの関心が移っていったといいます。経営者としてCBSで何を学び、それは今、どのように活かされているのでしょうか。

teacher

Interviewer

新藤先生

経営者として、人材や組織を学ぶ必要性を実感

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新藤

渡邉さんがCBSに入った時は、社長に就任される前ですか?

渡邉

受験する前はまだでしたが、入学した時点では社長になっていました。

新藤

そうすると、CBSに入ろうと思った動機と、経営者になったことの関連性はなかったんですか?

渡邉

直接的にはないです。もともと親会社だったイオンモールにいまして、一部門の責任者だったんです。仕事をステップアップしていくためには学びが必要だと感じていたので、MBAを取ることを考えていました。ビジネススクールもいくつか検討していて、CBSに行くかどうかというタイミングで、社長職の内示をもらったんです。

新藤

すごいタイミングですね。社長として、とてもお忙しいと思うんですが、ビジネススクールに通うのにハードルはありませんでしたか。

渡邉

皆さん理解してくださり、ハードルはなかったです。平日の夜の授業を受けるために17時には退社させてもらっていたので、朝7時には出社して仕事を始めていました。まあ社長なので、自由と言えば自由ですから(笑)。会議の時間を調整してもらったり、ワガママ言いながらも、協力してもらって通うことができました。

新藤

数あるビジネススクールの中で、CBSを選んだ理由は?

渡邉

一つの理由は、学生の年齢層が自分と近かったことと、役職の方が多かったことですね。経営者として、学びを日々の仕事にすぐ結びつけることを考えると、学ぶ環境はとても大切だと思います。 また、自分は経営戦略を学びたいと思っていたので、戦略に力を入れているCBSを最終的に選びました。

新藤

なるほど。社長として戦略が必要だと考えたわけですね。

渡邉

はい。戦略を生み出せないと、会社は正しい方向に進めないですよね。光を照らして会社の進む道を示すのが社長の役目ですから、戦略がいちばん重要だと思いました。私はこれまで戦略を立てた経験がなかったんです。社長になってからは、どんどん政策を出していかなくてはならないので、すぐに必要性を感じました。

新藤

経営者になってから、仕事の内容はかなり変わりましたか。

渡邉

まったく違います。いちばん変わったのは、自分がすべて決めなければならない立場になったことです。

新藤

確かに・・・トップですからね。

渡邉

それが最大の違いですね。もちろん周りに助言は求めますが、最後の決断は私がするしかない。以前はサポートしてくれる人や、間違っていたら正してくれる上司がいましたけど、今は間違っていると言ってくれるのはお客様だけ。お客様の声だけなんですよ。最初は、自分の決断が本当に正しかったのかどうかずっと考え続けてしまい、孤独を感じて苦しかったですね。

新藤

考え方の変化はありました?

渡邉

以前よりも人のことを考えるようになりました。従業員のこと、従業員の家族のこと、中には転職してしまう人や、心を痛めてしまう人もいる。実はそこがいちばん大事で、社長としてやるべき仕事だと気付きました。もともと経営戦略を学びたくてCBSに入りましたが、最終的に人材や組織戦略など“人寄り”のゼミにしたのは、こうした理由からです。人が動いてくれなければ、会社は何も進みません。でも人ですから感情もあります。プライベートも含めて、それぞれが持っている背景を理解し、適材適所にして、どうやってステップアップさせてあげるかということを考えるようになりました。

新藤

部門の責任者としてのスタンスとはまったく違いますね。

渡邉

社員が「介護があって、もしかしたら実家に帰らなければいけない」となった時に、組織全体としてそれをどう受け止め、どうバランスをとるか、という目線で考えていかなければならない。そこが一部門の責任者との大きな違いでした。

今日学んだことが、すぐに実践できる

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新藤

もし仮に、部長という立場でCBSに入ったのと、社長として入ったのとでは、学びにも違いはあったと思いますか。

渡邉

まず入学後に、選ぶ科目が違っていたと思います。部門責任者だったら、もっとマーケティングを学んでいたでしょうね。またグループワークでも、自部門だけを考えて討議するか、もっと俯瞰でみて討議するかという違いはあったと思います。

新藤

選ぶ科目も、グループワークの議論の仕方や考え方も違っていたということですね。昨年(2022年)9月にCBSは、AMBAの国際認証を取っており、今では5分野の基礎科目(戦略・マーケティング・人的資源管理・ファイナンス・経営法務)をすべて学ぶ形に、カリキュラム改訂がなされています。

渡邉

全部必修なんですね。

新藤

そうなんです。講義やグループワークを含め、渡邉さんが感じたCBSの良さとはどんなところでしょうか。

渡邉

常に討議し、人の意見を聞き、自分のものにして会社に持ち帰り、やったことをまた持ってくるというリフレクションができることですね。実は学校の中だけでなく、自分が生きている世界の中でもリフレクションをずっと続けていくことが可能だということを学べたのが大きな収穫でした。

新藤

リフレクションは大切ですよね。そのリフレクションの中身など、入学当初から比べて内容の変化はありますか?

渡邉

そうですね・・・経営者として学びを振り返ると、考えるべきポイントが変わったと思います。

新藤

どんなふうに変わりました?

渡邉

何が必要か、何か足りないかが見えた上でリフレクションできるので、知識が自分の糧になるという感じでしょうか。

新藤

学んだことを、明日すぐ使う、というサイクルですね。

渡邉

まさにその通りです。学びを即実践でき、自社の政策やマネジメントに活かせました。想像以上に学んだことが実践につながっている、役立っていると実感しています。

新藤

学んだことで、今いちばん役立っていると感じているのはどんなことですか。

渡邉

全部です!その中でも、特に組織論ですね。コロナ禍で価値観が大きく変わってきた中で、組織の形も今までとは変わり多様化しています。組織があり、それを戦略と紐付けることが重要だということを教えてくれたのがCBSでした。

新藤

個々の科目や様々な知識を統合して学べるのがCBSの良さですよね。

渡邉

全てがつながるようにプログラムされているのがすごくありがたかったです。CBSで学ばなかったら、今社長業をやれていなかったかも(笑)。本当にいいタイミングで、すごく重要な時期に実のある2年間を過ごせたと思います。

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悩みを分かち合える仲間が大きな収穫

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新藤

渡邉さんのような経営者の方が、CBSで学ぶ意義とはなんでしょうか。

渡邉

学びの全てが即実践とつながっているということですね。経営者として課題感を持っていて、立ち止まってしまっている、あるいは行き詰まっているという人は、絶対通った方がいいです!CBSで全て吸収できると思いますよ。また、先生や仲間など、会社では言えない悩みを話せる人が、会社の外にいるということは、自分にとってとても大きいです。

新藤

今もCBSの仲間とのつながりはありますか。

渡邉

今もゼミの仲間とは野球を見に行ったりしてます。CBSに来る人は年齢層も比較的高く、役職のある方が多いので、皆さんそれなりに経験を積んでいます。現実の世界で問題意識があり、なんとかしたい!という意欲のある人の集まりだったので、理論を実践に置き換えて議論できる場でした。同じ課題感や目線を持っているので、悩みをぶつけ合えますし。

新藤

フラットな関係性で悩みを分かち合えるのは、CBSの一つの大きな価値かもしれませんね。

渡邉

会社の仕事だけしていたら、出会えなかった人たちだと思います。これからもずっとつながっていける大切な仲間と出会えたことは何にも代えがたいです。

新藤

最後にこれからの展望がありましたら教えてください。

渡邉

最初は迷いながら社長業をしていましたが、今はCBSでの学びが自信になって後押ししてくれています。とにかく今は、自社の再生を果たすことが目標です。そして次のステップとしては、やはり経営者として活躍したいと考えています。イオングループの事業経営を担い、地域や社会に価値を提供し続けられる人材でありたい。また社内では、自分の経験をもとに学びの楽しさを伝え、広めていきたいですね。

新藤

今日はありがとうございました。

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