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CBS

#人材育成

#学びの楽しさ

#CBSのオンライン講義

#MBA取得による会社への貢献

山本 泰央さん

富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社
グループ長

Point

営業職の山本さんは、マーケティングではなく、人的資源管理を中心に学びました。それはなぜだったのでしょうか。そこには、山本さんの会社への想いがありました。CBSでの学びが、会社へ貢献にどのようにつながっていくのでしょうか?

teacher

Interviewer

松下先生

仕事が好きだからビジネスに直結する学びが楽しい

sesson1

松下

修了されて数ヶ月ですが、いかがですか?

山本

4月に転勤になり環境が変わったんですが、それまではCBSロスみたいな感じがありました。
最後の課題を提出したら、こんなに暇だったっけという気分に…。

松下

CBSロスという言葉は他の方からも聞きますね。そう思ってもらえるのは、教員として嬉しいことです。

山本

CBSでの2年間が充実していたからこそだと思います。

松下

大人が働きながら勉強して充実するって、一般にはイメージ湧かないかもしれません。楽しいという感覚なんですか?

山本

楽しいといってもEnjoyやFunではなくて、刺激的なんですよね。新しいことにチャレンジする楽しさというか。例えるなら、ロールプレイングゲームで、レベルを上げていく楽しさという感じですかね。新しいことを学んだり、新しい人と出会ったり、新しい武器を手に入れたり。

松下

新しいことを学んで「わかった!」って、徐々にレベルアップしていく感じなんですね。

山本

そうですね。だからMBA取得がラスボス(笑)。日々力を蓄え、仲間と協力してそこへ向かっていくプロセスは、MBAを取った後の自分を想像して一歩ずつ進んでいく感じでした。

松下

着実に自分の成長を感じられたということですね。僕は大学の学部時代はそういう感覚はなかったなぁ。

山本

私もなかったです。あの時は仲間集めで終わってました(笑)。

松下

まだ小中学生の頃の方が、新しい事を学んで伸びていく感覚があったかもしれません。ビジネススクールでそのような感覚があるのが興味深いです。

山本

MBAを目指す人は、仕事が好きで、会社が好きなんですよ。サッカーや野球が好きっていう少年と変わらなくて、つまり好きなことに対して一歩ずつステップアップしていく感覚なんじゃないかと。

松下

野球、サッカー、仕事、ですか(笑)。
確かに、CBSは仕事好きの人たちの集まりですね。

山本

そうです。皆さんの会社の話を聞くのは楽しかったです。

interview-photo

オンラインでも引き継がれるCBSらしいアットホーム感

sesson2

松下

山本さんの学年はコロナ禍での入学ということもあって、オンライン講義が多かったと思います(注:CBSは、2022年4月から平日はオンライン講義、土日キャンパスでの対面講義のハイブリット形式で講義を実施しています)
オンライン授業という状況になっても、山本さんが自分の成長を実感されたことに、ほっとしています。

山本

オンライン講義はやはり場所の制約がないのがメリットですね。
宿題やグループワークも、パソコンの前に座ればいいだけなので、その意味では楽な学生生活でした。

松下

逆にやりすぎて、グループワークのハシゴができちゃうとか?

山本

そうなんです。
1つ終わったら次も、ということもありました(苦笑)。

松下

CBSの大きな特徴ですが、教員が一方的に話すのではなく、学生の皆さんが自分の経験をシェアしあったり、教員も含めてディスカッションが講義で実施されています。オンライン講義でそれが実施できるのか、個人的に一番危惧していましたが、お話を伺うと、問題なかったように思います。
オンライン講義の雰囲気はどうでした?

山本

私はグイグイ行く方なので良いのですが(笑)、苦手な方はやりづらかったかもしれません。全員の顔を見えるように画面を切り替えて、ディスカッションに入ってこれない方をなるべくキャッチアップするよう心がけていました。

松下

画面越しでも、山本さんの前向きさや想いは伝わってきました。
見つめられているなぁと(笑)。率先してクラスを盛り上げてくれていると感じましたが、そういう気持ちだったのですね。

山本

ディスカッションになかなか入れない人がいると気づいたので。

松下

非常に大事なところです。
山本さんのお気持ちは、いかにもCBSらしいなと思いました。

山本

CBSのオンラインの入学説明会の時、現役の学生の方が話してくださって、アットホーム感を感じたんです。それに共感する人が入学してきていると思うので、自然と授業がアットホームな雰囲気になっていたんじゃないかと。

松下

オンライン講義のなかでもCBSらしさが引き継がれているのは、我々としても嬉しいです。

interview-photo

4000人の営業職社員のマインドを
ポジティブに変えたくて人的資源管理を専攻

sesson2

松下

そもそも、CBSで学ぼうと思われたきっかけは?

山本

MBA取得を目指していろいろ調べている中で、社内のCBS修了生から話を聞くことができました。それで、人的資源管理を分野として持つCBSに決めました。営業職ですし、企業は人なりってことで。

松下

営業職の方はマーケティングを中心に学ばれる人もいますが、山本さんはなぜ人的資源管理だったんですか?

山本

会社の変遷をお話ししますね。富士ゼロックスから社名が富士フイルムになって大きく組織が変わりました。このとき、富士ゼロックスを愛していた人たちが、アイデンティティ・クライシスに陥ったように思いました。
ペーパーレス化や電子化が進んで、事業自体の先行きが不透明ということもあり、不安を抱えた人が少なくないはずです。当社の営業職が約4000人いますが、人の意欲が落ちるだけでかなりの影響があるに違いありません。これはマーケティングというより人的資源管理の領域なので、そちらを学ぼうと思いました。

松下

その4000人の方の力になりたいと、そう意識したわけですか?

山本

はい、偉そうですけど。残念ながら社内を見渡すと、そこに対するポジティブな仕掛けが不足していると感じて、これは何か考えなきゃと思いました。

松下

MBAの取得がそれに役立つと感じられたのですか。

山本

そうです。感情や情熱だけで、人々を動かせるものじゃないので、説得力を持つには、まず自分が人的資源管理を学んでベースを作ってからだと思いました。

松下

なるほど。こうしたいという想いと、MBAの学びが結びついたのですね。
実際のところ、CBS の授業の内容は、現場で応用できましたか?

山本

学んだことが翌日、実戦で活かせることが多かったです。
卒業してすぐ異動になり、営業部門のマネジメント職に携わることになり、ネクストステージに進んだら、まさに学んだことを実践することになりました。人生って面白いなあと思いました(笑)。

松下

それは素晴らしい巡り合わせですね。

山本

人的資源管理に関する授業を受けている時には、あまり理解できていなかったことが、管理職になってみると、あの時の話はこういうことだったんだとよくわかります。

松下

真摯に自分と向き合い、レベルアップしてきたからこそ、新しいステージが用意されるのだと思いますよ。

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身につくから使えるものになるCBSの実践的な学び

sesson4

松下

仕事との両立は大変だったと思います。山本さんがCBSで学ぶことに対して職場のみなさんはどんな反応でした?

山本

時間の作り⽅が非常に難しかったですが、幸い上司が理解してくれていたのと、所属部署のみんなも協力的だったので、ありがたかったです。

松下

ご家族はどうでした?

山本

家族との時間が十分に取れないジレンマはありました。そこは妻が協力してくれましたね。子どもたちに父親が頑張っている姿を見せるのはいいことだと言ってくれて。

松下

素晴らしい!

山本

実際、子どもたちの勉強時間が増えたので良かった(笑)。充実した学びを全うできたのは、妻のおかげです。

松下

とても素晴らしいですね。
一般的なMBAのステレオタイプは、競争に勝つのが好きで、レベルアップするために転職を繰り返すようなイメージだと思うんです。山本さんのように会社のことを考えて2年間学んで力をつけ、さらに会社の中でご自身の成長を求めていくタイプもあるわけです。CBSは“山本さんタイプ”が多い気がします。

山本

私は会社に貢献したい思いがありました。

松下

今の環境で自分がどう変わるか、どう輝くことができるか、という発想もMBAを取得する人たちにも大事ですよね。

山本

はい。そうだと思います。でも、社内ではMBAホルダーだ、という雰囲気は出さないようにしています。あいつ偉そうにと思われないように(笑)。

松下

MBA取得すると、会話に横文字が多くこともあるかも。以前、僕のマーケティングの授業で「横文字禁止!」って言ったら、誰もしゃべれなくなりましたけど(笑)。

山本

うちはもともと横文字大好きな会社なんで、違和感はないんです。
でも若い世代に横文字だけで話してもわからないと思うので、できるだけ噛み砕いて伝えるようにしています。

松下

専門用語を噛み砕いて伝えることは、理解度がないとできないんですよね。

山本

その通りだと思います。高村先生(注:人的資源管理分野 高村静准教授)に「山本さんのモチベーションって何?」って聞かれたことがあって。
動機づけだと答えたら、「人によって違うでしょ。山本さんの動機づけって何?」と言われて、なかなか答えられなかったですね。

松下

その会話は、面白いですね。まさにCBSのエッセンスだと思います。

山本

この言葉が強烈に自分の中に残っていて、つねに考える癖がついた気がします。最初の個人面談だったんですが、あえて先生はそうされたのかと。

松下

そうでしょうね。実践的な学びの本質はそのような部分にあるのかもしれません。言葉の存在や定義を知ることじゃなくて、本当の意味がわかったり、体の中に染みついていくことが大事ですよね。

山本

そうですね。染みついた気がします。横文字を自分都合で使っていても、相手に伝わらないのは確かなので。

松下

表面的に言葉を覚えるということじゃなくて、遠回りに見えるけれど、本質的な意味は何かと自分なりに考えることが大事なんだと思います。
そして、人と理解を共有できるまで対話することも、すごく大切ですね。山本さんが最初の会話を覚えてくれていたことは、高村先生も嬉しいと思いますよ。

山本

独学で本を読むだけでは、絶対にたどり着けないですから。真の学びができたことは財産です。

松下

さて、ステージが上がった今は、社内を俯瞰する立場になってきているわけですが。

山本

営業部門のマネジメント職で、いざ人的資源管理の実践となって、CBSの2年間が準備期間だったと思えます。学んだことがベースにあると、すぐに何をすべきかがわかりますし、高いモチベーションで、自分がこうしたいというビジョンに向かって取り組めていますね。

松下

山本さんは仕事好きなので、ガンガン仕事しちゃうんでしょうけど(笑)。

山本

でも、楽しみ方が変わりました。マネジメント職としてグループの向上が目標となって、日々充実していています。部下が少しずつ心を開いてくれて、現場が成長しているのを感じると楽しいです。

松下

レベルが上がったからこそですね。次のステージのイメージは見えていますか?

山本

人材育成に取り組みたいと思っています。若手のメンバーも多くて、私とは育ってきた環境、ものの見方や考え方が大きく違いますから、CBSで学んできたことを活かしつつ、若手の育成を実践していきたいですね。
また、中間管理職が現場の意見を上に伝え、トップダウンを現場に伝える役目を担うので、ミドル層の育成と強化も図っていきたいです。
ミドル層を動かすことで、企業全体を活性化することになると思います。

松下

人材育成は、多くの企業の課題です。ぜひ実現してください。
期待しています。

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