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会社を
リードする
人材になりたい

cross

CBS

#グローバル

#働きながら通う人に優しい学校

#ライバルではなく同志

#社会への貢献

由井 瑞穂さん

日本通運株式会社 / 経営企画部

Point

CBSには、企業のなかで責任ある立場を担っている学生も数多く在籍しています。大手物流会社に勤めている由井さんは、その一人です。
海外駐在経験を背景に、ビジネスについての知識を広げ、理解を深めることの大切さを感じていたそうです。新規事業開発部署のリーダーになったことをきっかけにCBSに入学。修了された現在は経営企画部門でDXの領域を担当されています。
CBSでの学びをどのように仕事に活かし、今後はどのような展望を描いているのでしょう。

teacher

Interviewer

松下先生

同じような問題意識を持つ仲間と、話が合いそうだと肌で感じて

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松下

修了して4ヶ月になりますね。今の心境はいかがですか。
寂しくないですか(笑)?

由井

学生生活が楽しかったので、寂しさはあって、しばらくCBSロスでした(笑)。
でも今はCBSでついた朝勉の習慣を続けたり、休日も何か文章にまとめたりしていますね。今日は久しぶりに学校に来られて嬉しいです。

松下

CBSロス!良い言葉ですね。
ところで、そもそも大学院入学のきっかけは何だったのですか?

由井

「新規事業開発のリーダーになったことが直接のきっかけでした。ビジネス全般や経営についてもっと知らなくてはという問題意識がありました。
社内に大学院に通っている人はいて、MBAコースのことは知ってはいました。ただ、当初は、MBAコースで学ぶか、中小企業診断士の資格を取得するかで悩みました。

私が調べた印象だと、中小企業診断士の資格取得は一人で勉強して、学んだ成果をつかって、自分が所属していない他の人の会社に「メス」を入れるような感じがしました。
一方で、大学院はみんなで学んで高め合って、自分の会社に持ち帰って会社を良くするという、スタンスを感じました。私は、こっちの方があっていると、MBAコースで学ぶことに決めました。
いくつかの大学院について情報収集したり説明会に行ったりしました。

松下

由井さんはウイーン、アメリカと、海外勤務の経験もあったのですよね。
ビジネスに対する理解を深めたいと思った背景には、そうした経験も大きかったのではないですか。

由井

そうですね。自分で希望してウイーンに1年研修に、その後アメリカに5年駐在し、多様な人たちと働くことで自分の価値観が変わっていくのを感じました。
そこには日本と違う仕事のアプローチの仕方があって、必ずしも日本流がベストではないと気づきました。他国のやり方の良さもあるので、それぞれの力を結集して、お客様や社会に価値提供するやり方を自分なりに形にしたいと思いました。
そうした海外での経験も、経営について学びたいと思ったきっかけになっていると思います。

松下

いくつもビジネススクールがある中で、CBSを選んだ決め手は?

由井

まず働きながら通う人に優しい学校だと感じました。
CBSは平日の講義の開始時間が比較的遅いですし、土曜だけでなく日曜にも授業があります。おかげで平日の授業を逃すことなくしっかりと学べましたし、週末も授業を詰め込みすぎることなく、家族との時間も持つことができました。

講義の期間が前期・後期で分けられているのではなく、CBSでは3ヶ月ずつの4つに区切られているミニ・セメスターを採用しているので、一つの科目を短期間で学べます。この学び方は、学んだことをすぐ実務に活かせるメリットにもなると感じました。

あとCBSには入学資格に「就業経験3年以上」という条件があります。そこも魅力でした。
CBSを見学した際に、在学生の先輩とも話をして、近しい問題意識を持つ人が多くて、話が合いそうだと肌で感じました。他のビジネススクールは大学を卒業したての人も多かったので。

松下

由井さんは現在高校生と中学生の2人のお子さんもいらして、教育費もかかるタイミングだったと思います。
CBSの学費は高いとは思いませんでしたか?

由井

ハローワークから給付金(注:2年間で最大112万円が給付される厚生労働省の給付金制度のこと)も出たので高いとは思いませんでした。奨学金も得られてありがたかったですね。私は中央大学の学部卒ということもあり、入学金の優遇もありました(注:中央大学の学部卒業生は、入学金30万円の半額が免除されます)

松下

ご家族の賛同はどのように得られたのですか?

由井

最初に家内に相談したら「MBAって何?」と険しい顔をされましたが、通学の動機や、今後かけてしまうであろう負担、その埋め合わせをどうするかを包み隠さず説明したら、理解してくれました。
結婚当初から人生設計を話し合っており、それに合致することでもあったので賛同してくれています。
プライベートな時間は多少減りましたが、二人の息子が中3と小6でダブル受験の時期だったので、遊びに行けるわけでもなく、タイミングとしてはちょうど良かったかもしれません。彼らが机に向かう横で自分も学んでいました(笑)。

松下

職場の反応は?

由井

ありがたいことに職場でも理解を示してくれ、快く送り出してくれました。
そのぶん、どんな科目を履修するのかを周囲に共有したり、学校で学んだことをすぐに仕事に活かせるように努めました。

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目標達成のための学びは、辛さより楽しさが大きかった

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松下

大学生のときと比べて、学びに対する姿勢の変化はありましたか?

由井

CBSは、「仕事に活かす」という明確な目標を達成するために学んだ点が大学生の頃とは大きく違いましたね。
大学生のときは、「大学生でいること」が目的でしたから、レポート提出のために勉強するという感じでした。学部のときはあまり勉強熱心ではなかったです。ちなみに中央大学出身ですが(笑)、いつもうまく授業をすり抜けて、バイトに行こうとしていました。

松下

社会人の学びは、理解度が低いと、全部自分にはね返ってきますからね。

由井

そうですね。なので、CBSではあえて苦手な領域の授業も取りました。

松下

CBSではディスカッションの時間も多く、先生や同級生と話す機会もたくさんありましたよね。
そのあたり、学部との大きな違いだったのではないですか?

由井

先生や学生との距離感が全然違いました。
CBSでは先生と学生がお互いリスペクトし合っていて、距離は近いけれど、お互い配慮があって、大人と大人の関係ができていると思います。
同級生は自分と異なる会社であっても、自分と同じような境遇にある人が多くて、ライバル意識ではなく同志という感覚。歩んでいる道は違うけれども同じ山を登っていて、お互い頑張り続けていれば、いずれ最後に頂上で会える。そんな感じを思っています。
そのために何よりも自分自身が頑張らないと。

松下

同期生とは、もちろん(笑)、修了後も交流されているのですよね。

由井

はい!
在学中は勉強やレポートの話をしていましたが、修了後も、食事をしながら、仕事の話をしたりしています。これからも、長いつきあいになる予感です。

松下

ビジネススクール生活は期待通りでしたか?

由井

期待以上でしたね。同級生にとても刺激を受けています。
先日も『ガイアの夜明け』に同期の会社の新素材が取りあげられていたので、メールでやりとりをしました。

松下

印象に残った講義は何でしたか?

由井

プロジェクト研究(注:大学の演習(ゼミ)に似た少人数の講義)では、おそらく一生の友になるであろう仲間と出会うことができました。
遠山先生(注:戦略分野の専任教員、遠山亮子教授)とも濃密な1年間を過ごすことができました。遠山先生は、「やまびこ」みたいな人。「ヤッホー」って大きく叫べば叫ぶほど、大きく返してくれるような。

松下

学びたい人に対しては‥

由井

倍返し(笑)。
学びたい熱量が大きいほど、それに応えて、面倒を見てくれる印象でした。

松下

仕事をしながら、課題に取り組む時間を捻出するのは大変ではありませんでしたか?

由井

時間をつくるのは大変だったかもしれません。
ただ、仕事への問題意識があったので、それをクリアしていく楽しさが上回っていて、苦ではありませんでした。朝勉をしたり、夜は眠気覚ましにガムを食べながら頑張っていました(笑)。

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グローバルと価値創造の分野で、会社をリードできる人材に

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松下

CBSの授業を通して、仕事につながる学びは得られましたか?

由井

大いに得られました。
仕事と勉強がシンクロする感覚がありました。最初は関心があるだけだった講義でも、学ぶ中で「これは使える」という内容が出てくるので、すぐ仕事に活用することができました。作った資料を同僚に見せたりもしていました。

「知識創造戦略論」は、価値創造によって社会貢献できる会社にしていきたいと思う自分が、最も学びたかった領域でした。今後の自分のキャリアを左右するかもしれない学びがありました。

それ以外には、「アライアンス戦略論」も。
在学時、職場で立ち上げた事業のパートナー企業を変更しなければならない状況に陥りました。「アライアンス戦略論」で学んだことが、新パートナーの選定や持続的な関わり方、契約時の留意点などにすぐ活かせました。

チームビルディングの講義で学んだことが、組織づくりに活かせていることもあります。

松下

由井さんは、最初は授業ではあまり手を上げてガンガンくる感じではなかったですけど、じーっとこっちを見ていましたよね。中盤くらいから手を上げ始めたのが印象に残っています。
教員からみて、問題意識を持っているんだろうなぁと感じていました。

由井

前の部署で新規事業の立ち上げをしたとき、松下先生の「マーケティング戦略論」の授業で学んだ枠組みを使って、事業を評価し直しました。
それまでは自己流で「ただ頑張ろう」と進めていた仕事も、CBSで学んだことで、ロジカルに分析し、その結果を踏まえて施策を練り直すというやり方に変わっています。

松下

もともとビジネススクールに入りたいと思ったのは、新規事業開発の勉強をしたいという目的だったわけですよね。
お話をおうかがいしてくると、それ以上の学びがたくさんあったようですね。

由井

そうですね。
それに、もともと入学したときから、新規事業開発だけではなく、これまで会社が蓄積したものをうまく活用して社会に貢献していく、というもっと広い問題意識もありました。

在学中に異動になり、経営企画部でDXの領域を担当して1年3ヶ月がたちます。
CBSで学んだことを活かしながら、当社のDXの方向性やその実現のために必要な施策について概念化したり、計画を作ったりしています。

仕事を進めるにあたり、どうしたら周囲にきちんと理解してもらえるかも大事です。
これまでにない取り組みをするときに、社内外の多くのステークホルダーに理解してもらうためにはどのような言葉を使えばいいのか、深く考えるようになりました。そこにもCBSでの学びが活きています。

松下

最後に、これからの展望や夢を教えていただけますか。

由井

これからも会社の方向づけに関わり続けたいですね。
学んだ結果、あらためて自分はグローバルと新規事業開発も含めた価値創造に関心があるとわかりました。この分野で会社をリードしていく人材になりたいという想いを再確認できました。

そこで、修了後はそのために足りないことを勉強したい、という次のテーマも出てきました。CBSで学んだことを仕事に落とし込んでいくサイクルができたので、これからが自力での勝負だなと感じています。

私がCBSで楽しく学ぶことができたのは、先生方をはじめ皆さんのお陰です。このご恩は実業を通じて、世の中に返していきたいです。

松下

これからもCBSでの学びを活かしたグローバルでの活躍に期待しています! 
今日はありがとうございました。

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