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新規事業を
立ち上げたい

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CBS

#専門性の高い職種

#キャリアチェンジ

#責任者という新たな立場

#社会課題の解決

森山 順子さん

コロプラスト株式会社/ BMビジネス部 部長代理

Point

医師、弁護士、会計士・・・
CBSには、これまで専門性を持った職種に従事する人たちが多く在籍してきました。森山順子さんもその一人です。
森山さんは、自身のキャリアを看護師として始めながらも、現在は、医療機器を扱う外資系企業で新規事業の部長代理として活躍しています。このような専門キャリアを持つ森山さんが、どうしてCBSで学ぼうと思い立ったのでしょうか?また、CBSの学びは、森山さんにとってどのような価値があるものなのでしょうか?

teacher

Interviewer

松下先生

看護師からビジネスの世界へ

sesson1

松下

こんにちは。改まってお話しするのは初めてですよね?
マーケティング戦略のときは、他の受講生の皆さんもいましたし。

森山

確かに。ちょっと緊張しています。

松下

講義のときは知らなかったのですが、森山さん、もともと看護師だったんですよね?

森山

看護学校を経て5年ほど看護師をしていました。

松下

確かに看護師の姿は想像できます。患者さんに優しく接して、テキパキと働いていそうなイメージです。

森山

ありがとうございます!(笑)

松下

看護師からなぜビジネスの世界に?

森山

違う仕事をしてみたいと思い立ったんです。看護師は一生できる仕事です。歳を取ってからも復帰したいと思えば戻れますから。
企業に勤めてみたら、社内外で多くの人との出会いがあったり、どのように自社製品を普及していくかを考え自ら計画を実行して結果に繋げるなど、思いのほかビジネスがおもしろくて!

松下

何をきっかけにビジネススクールへの入学を考えたのですか?

森山

はい。今の仕事で新規チームのヘッドになったことがきっかけです。
今の立場でこのビジネスに携わり、成功させるためには、戦略、主にリーダーシップなどを学ぶことが必要だと。今までは感覚や力技で仕事をしていましたので、このままでは上手くいかないと不安になりました。

松下

まさに必要に迫られて始めた感じですね。今までのやり方では限界でしたか。

森山

感覚や思いだけで進めていくことに限界を感じましたね。
ただ、仕事上の必要性以上に、自分に自信をつけたいという思いの方が強かったです。

松下

自信ですか?十分なキャリアに見えますが。

森山

いえいえ。私、若い時はあまり勉強してこなかったんですよ(笑)。
会社でのポジションが上がり、周りに優秀な人が増えていく中で、今からでも勉強してMBAを取得できれば自分の自信になるのでは?と思ったのも、ビジネススクールを志望した理由のひとつです。

interview-photo

学びあう雰囲気が魅力

sesson2

松下

なるほど。
あの、私が聞くのもなんですが、社会人から学校に通うって色々ハードルがあったんじゃないですか?同僚に今更勉強かよ!とか言われませんでした?

森山

いえいえ、幸いなことに私の場合そういうのは無かったんですよ。
というのも、私の会社はMBAホルダーも多く、学ぶことが推奨される文化なので、上司や人事部に理解がある恵まれた環境でした。

松下

なるほど。

森山

あと母が中央大学出身なんですよ。

松下

そうなんですか!

森山

だからCBSに合格した時はむしろ家族は喜んでくれて。
それに学費についても、問題にはなりませんでした。外資系に勤務していることもあり、これまで英語のスクールに通った経験もありますが、時間単位で評価すると、むしろ高いとは感じませんでした。国からの給付金制度(注:2年間で最大112万円が給付される厚⽣労働省の給付⾦制度のこと)もあったので問題ではなかったです。

松下

素晴しい環境のもとで学校選びをされたんですね。
じゃあCBS一本で選ばれたと?

森山

他校の説明会にも行きましたね。
その中でもCBSはいちばん実践的なカリキュラムだなと思ったんです。それに年齢の高い人や職歴の長い人、“自分と似た人が多い”のもCBSを選んだ理由です。

松下

そこは他のスクールにはない、CBSのウリです!

森山

それ入学してから知りました(笑)。
あと、CBSを修了した前職の元上司から「CBSは何かあった時も誰かが助けてくれるから」と勧めてくれたことも大きかったです。

松下

そうそう、CBSってそんな空気感なんですよ。実際入ってみてどうです?

森山

いやもう、いろんな面ですごく助けてもらっています(笑)。
今はこういう状況なのでリアルな交流は難しいのですが、Facebookに同期のコミュニティがあっていろいろな情報を共有してくれます。私の苦手なファイナンスもリモートで勉強会を開いて教えてもらったり。元上司の言っていた「助けてくれる」ってこういうことか!という感じですね。

松下

森山さんや先輩達が感じている通り、CBSはコンペティティブというよりは、お互いに助け合って学びあうという雰囲気がありますよね。
ガツガツしてなくて、良い意味で穏やかな感じというか。

森山

それがCBSのいいところかなと思います。

松下

そう言われると僕も嬉しいです。
学習も順調に進んだのでしょうか?

森山

いちばんの障壁は時間でしたね。最初は本当に大変でした。
課題も多く、授業の前提である課題図書を読み込むのにも時間が必要で、特に前提知識のない分野は頭に入ってこなくて。当然仕事をしながら通うので課題の時間を捻出するのが大変で。でも、半年もすると本を読む癖がつき、スピードがつき、コツがつかめてくることで問題はなくなりました。
正直、コロナ禍でリモートワークでなければもっと厳しかったと思います。ただ、そのおかげですべて出席できました。

松下

それはすごいですね!高校や看護学校でも真面目に勉強してきたのでは?

森山

それが…学生の時はどうサボろうか、しか考えてなかったですよ(笑)。

松下

あれ(笑)。何が違ったのでしょう?

森山

自分で決めて学びにきているので、主体性が違いますね。忙しいけれど、やらなきゃという意識が強いです。

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「これか!」と気づく喜び

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松下

そもそも、CBSではどんなことを学びたかったんですか?

森山

もともと新規事業の成功にはマーケティングが必要と考えていました。あとは不得手なファイナンスを強化したいと思っていたんです。

松下

新規事業の成功がミッションでしたね。

森山

ええ。でも、面接審査の時に露木先生(注:戦略分野の専任教員、露木恵美子教授)に「それにはマーケティングだけじゃ足りないよ」と言われて。

松下

はいはい。

森山

確かに自分の特性としてもマーケターは向いてないなと。
そこで全社の視点で経営を学びたいと考えました。実際に学修を進めてみると、マーケティングや財務といった知識のピースを得ることは、実は一部のことだと気づくことができました。CBSに入学したことで、組織や経営といったより広い視座を得ることができたと思います。

松下

足りないところを補いたいと思って入ってみたら、学びのフィールドはかなり広かったという感じかな。

森山

そういう感じです。

松下

いい意味で期待が裏切られたと。

森山

はい、期待以上でした。
でも最初は新規チームの発足とCBSの入学が重なり、ついていけるか不安でした。入学後初めての授業だった露木先生の講義「戦略と組織」では毎回本を1冊読み、さらに10枚以上レポートを書くという最終課題がもう大変で!自分の専門と違う分野の本や、1970年代の図書なんて、読んでも全然頭に入ってこないんですよ。

松下

予習は工夫して時間をつくらないといけないから大変だと思うけど、それだけ本を読んだら相当なインプットですよね。

森山

その上で、平日の夜は授業やグループワークがあったので、おのずと仕事を業務時間内で終わらせるようになりました。大変ですが、それに勝るおもしろさと充実感があります。

松下

仕事にも良い影響が出てますね。特に印象に残っている講義はありますか?

森山

英語で学ぶ木村先生(注:戦略分野の兼担教員、木村剛氏)の「Strategic Management」で、ゴールまでの道のりそのものが戦略だという講義が印象的でした。
また、チーム対抗で実際に交渉を行う吉田先生のビジネス交渉術は、難しいけれどおもしろかったです。交渉時には、相手の頭の中を理解したうえで、いかに合意形成していくかというビジネススキルを学び、日々のコミュニケーションにもかなり活かすことができました。

松下

学んだことを即実務に応用できると。

森山

CBSの学びと自分の仕事がつながって「これか!」と実感する日々がとても楽しいです。

松下

例えばどんな?

森山

実は、10月から会社の経営を決定するチームに入りまして。

松下

看護師から始まって遂には経営ですか。

森山

そうなんです。
まだ新米ですが、このチームに参画したことで、過去の慣習に捕らわれず、どうしたら前向きに取り組めるか、何のために行動するかなど、会社としてのミッションを俯瞰的に見られるようになりました。これからは、組織をどう作るかという視点において人材、経営、マーケティング、全てにおいてCBSの学びを実践で活かしたいと思っています。

松下

視座が変わったのですね。

森山

それに、自分自身のことをよく考えるようになりました。CBSでリフレクションセミナー(注:学生同士が振り返りを行うCBSオリジナルのプログラム)など内省の機会を作っていただいたことで、今まではまったく内省していなかったんだなと気付きましたね。
自分を振り返り、それを周りに伝えることで、お互いの考えもよくわかりますし、コミュニケーションも取りやすくなる。これは会社のチームの中でも実践していきたい取り組みです。

松下

相当頑張って学ばれていることがよく分かります。
森山さんは最初に自信をつけたかったと言っていましたよね?1年間学んできて自信はついてきました?

森山

自信とまではまだいかないですね(笑)。
ただ、ロジカルに物事を考える習慣がついたと思います。あとビジネスの仕組みを知ることで視野が広がり、物の見方や考え方が変わってきました。

松下

ビジネスパーソンの基礎となる思考が身についてきたんですね。

森山

あとは、CBSの中に入ると、同期生だけでなく、外部講師や修了生から日本の会社の現状や、大企業の内部の話などを聞く機会がとても増えました。よい刺激を受け続けています。いろんな事例をみながら経営を学べているという感じです。
まさに人材開発の講義で高村先生(注:人的資源管理の専任教員、高村静准教授)がおっしゃっていた「人の経験から学ぶ」という言葉通りですね。

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新規ビジネスの成功に向けて私のあるべき姿が見えた

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森山

最初は自分に足りていないものを補いたいという思いでCBSに入りましたが、半年後には、目標を達成するためにリーダーシップや経営的な視点を深めたいと考えるようになりました。これもリフレクションセミナーで気づいたことです。

松下

ご自身のポジションの変化に合わせて学びの方向性も変わってきたのですね。どんどん経営トップに近づいている印象があります。

森山

と言っても、社長になりたい、というような野望はないですけどね(笑)。
ただ、売上げ目標の達成や、排泄管理の必要性をもっと多くの人に広めるということも含め、今携わっているビジネスを成功させたいという最初の目標はブレていません。

松下

そういった入学目的の軸がしっかりしている点はCBSで学ぶビジネスパーソンの共通点かもしれません。
森山さんの在学期間も残り1年ですが、その中でCBSで学びたいことと、卒業後の展望を聞かせてください。

森山

自社製品を通して、個人的な健康上のニーズをお持ちの方々の生活をより快適に過ごして頂くためのサポート、特に排泄障害でお困りの方々のお役に立ちたいという確固たる思いと、自社の取り組みを通じて「コロプラスト」の知名度を上げたいという思いが根底にあります。そのために「どうリーダーシップが必要なのか」という学びの目標が、CBSで学んだことで徐々にはっきりしてきました。
卒業後もCBSでの“学び”と“つながり”を活かしながら、この仕事をずっと続けて行きたいですね。

松下

森山さん、今日はありがとうございました。これからも頑張ってください!

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森山さんが携わるビジネス

森⼭さんは排泄障害の方をサポートするため、排便障害に関する認知・理解度の向上に尽⼒されています。排泄障害をお持ちの方は決して少なくなく、排便障害では便秘の症状を持つ⼈たちは国内に約450万⼈、便失禁は500万⼈ほどいると⾔われています。またオストメイト(人工肛門・人工膀胱を持つ方)は、国内に21万⼈ほどいると言われています。

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