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CBS

#人事

#学ぶ「場」の魅力

#職種転換

#キャリアプラン

塚本 綾乃さん

化学メーカー 購買・物流部 / 主幹

Point

人事部で新卒採用に携わることで人事キャリアを歩んできた塚本さん。
現在は、人事部から購買・物流部に異動し、新たな業務にチャレンジしています。
塚本さんはCBSで何を学びたいと考えていたのでしょうか?また、入学してから1年半が過ぎ、CBSで何を感じ、何を学び取り、学びをどのように活かしているのでしょうか。

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Interviewer

松下先生

採用業務で感じた疑問をきっかけに

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松下

塚本さんはそもそも何がきっかけで、ビジネススクールで学ぼうと思ったんですか?

塚本

私は人事業務の中でも特に新卒採用に携わっていた期間が長いのですが、 最近、学生との会話の中で「ワーク・ライフ・バランス」の話題になった時、少し違和感を覚えることが増えてきたように感じていました。それがなぜなのかを理論的に学びたかったというのが、大きな理由です。

松下

違和感とは?

塚本

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が浸透してきたことによって、実際に働きはじめる前から仕事とプライベートの調和を強く意識する学生が増えたように思います。結果として、転勤の有無や残業時間、有給休暇取得率など、条件面からの企業選択を始めてしまう学生も多くなってきているように見受けられ、何となく「もったいない」と思ってしまったんです。
また、「何歳で結婚して、何歳位で子供が…」とか、「将来親の介護が多分このくらいにあって…」など、一般的なライフプランの型にはめて、キャリアプランも固定的に考えてしまっているケースも多く、実際一人一人のキャリアは、もっと柔軟に考えていいはずなのに、選択肢を自ら狭めてしまっているようにも見え、その点も疑問に感じていました。

松下

そのような問題意識から、CBSを目指すことになったのですね。

塚本

はい。以前から人事関連の雑誌などでワーク・ライフ・バランスの専門家である佐藤博樹先生の記事は拝見していました。
その佐藤先生がCBSで教鞭をとっていらっしゃることが分かり、国内MBAについて他校も比較しながら調べ始めていたところ、偶然知人から「人的資源管理の分野で国内MBAを考えているならCBSがいいよ」と言われました。CBSの名前を出していないにも関わらずですよ。これは“縁(えん)”だと感じCBSへの入学を決意しました。

松下

人的資源管理を学びたい、それならCBS、という必然的な流れだったんですね!

塚本

ただ、CBSに入学を希望しながらも、実際に受験するまでには1年位悩みました。

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何でも話せる同期の存在

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松下

かなり長い間、悩んだんですね。それは、なぜでしょう?
MBAの学位の必要性をそこまで感じていなかったとか?

塚本

正直なところ、ビジネススクールには興味があったけれど、MBAという学位を取得する必要性までは感じておらず、2年間やり切れるか不安だったんです。ただ、その不安を上回る、学ぶ「場」への魅力を感じたのでCBSへの入学を決意しました。

松下

学ぶ「場」ですか?

塚本

CBSに入る前にキャリアコンサルタントの資格を取ったんですが、そこで気がついたんです。誰かと一緒に学ぶというのがおもしろいと。
正直、一人で資格試験のために勉強するのは苦手なんですよ。読書も苦手ですし。でも、誰かと一緒に学ぶ場があって、ともに何かを身につけていければ楽しいかなと考えました。

松下

そういった心境の中で、ビジネススクールにどんなイメージをお持ちでしたか?
ビジネススクールの授業って、学部とは違うと思うんですけど。

塚本

対面でバチバチ激論する、っていうイメージがありました。
そういう授業ばかりだったらどうしようと最初は思っていましたが、CBSはそういう感じではなかったですね。

松下

CBSはもう少しマイルドですよね。他の学校も検討したんですか?

塚本

他のビジネススクールの説明会にも参加しましたが、ちょっとガツガツした雰囲気で若干引いてしまった学校などもあって(笑)。
CBSは、良い意味で、私が抱いていたビジネススクールのイメージと違っていました。説明会に参加して、自分に合っていると感じて、受験を決めました。

松下

なるほど。実際に授業を受けてみてどうでしたか?

塚本

みんなで議論して学ぶ授業だけでなく、基礎知識全般を学ぶ授業もあり、知識を得る部分とディスカッションのバランスがとれているとも感じました。

松下

学ぶ「場」として期待通りだったということでしょうか?

塚本

想像とは少し違っていた部分もありましたが、その点も含め得られたものは大きかったです。
とくに、学んだ知識を、一緒に学ぶ仲間にアウトプットできる機会があるのがメリットだと気がつきました。授業で教わった理論や共通言語を使って人と話すコミュニティがあることで、学びがより深まっていると感じます。

松下

やっぱり話せる仲間がいることは大きいですか。

塚本

大きいですね。大学の学部と違い、いろんな年代やバッググラウンドを持った社会人が集まっているので刺激を受けますし。

松下

会社のなかにいたら絶対に会わないような人がいますからね。塚本さんは4月ではなく、9月入学ですよね。

塚本

はい。私が携わっていた採用の業務は3〜5月が繁忙期なので、4月入学は厳しくて。
9月入学生は4月入学生よりもだいぶ少ないので同期は十数名ですが、それでも、コンサル、航空、医療関係など、業界や職種は様々です。役員の肩書きを持っている人もいます。そんな人たちと同じ目線で話せることがすごいと思います。仕事上の付き合いの人や同じ会社の人には、なかなか相談できないことも話せますし、CBSでの出会いは一生ものですね。

松下

プロジェクト研究(注:⼤学の演習(ゼミ)に似た少人数の講義)の中でも、これ聞いちゃっていいのかな?という話題もけっこうでますよね。お互いに利害関係がないから気軽に聞けるし、思い切って意見も言える。

塚本

友人のような安心感があるんですよね。ビジネスの匂いがしないから、警戒心がない。あだ名で呼び合ったり、オンラインでおしゃべりしたり、とても仲がいいですね。

松下

不思議な雰囲気ですよね。このあたりの雰囲気が、塚本さんがCBSと合っているところなのかもしれませんね。
ところで、教員との関係はどうですか?学部時代と何か違いがありますか?

塚本

大学生の時は、先生に知識を教えてもらうという意味で上下関係だったのかもしれません。CBSでは自分の経験を踏まえたうえで、指導してくれるという点が学部とは違いますね。

松下

思い切って聞きますが、これまでCBSで得たものは、投資したコストに見合うものでしたか?

塚本

見合うかどうかは、2年間が終わった後に、学んだことをどう仕事に活かすかにかかっていると思っています。
学んだこと以上のものが返ってくるかどうかは自分しだいかなと。ここで得られた学びやネットワークを財産として活用していくことが大切なのではないでしょうか。

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人事から新たな業務へ、そして、将来のキャリアへ

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松下

これまでの学びで、既に成果がでていることはありますか?

塚本

先ほどお話しした、新卒採用で疑問に思っていたことは、少しずつ整理できてきたように感じています。
目からうろこだったのは、新卒学生にどうアプローチするかなど、人事業務に対しても、マーケティングの知識が使えると気づいた点です。

松下

入学試験の面接のとき僕が「マーケティングには興味ないの?」って言ったのはそういうことです。

塚本

学ぶことで謎が解けました(笑)。
人的資源管理を入り口にとして課題を掘り下げることで、マーケティングの知識や発想も必要だという気づきを得られたことは大きな収穫でした。
また、ちょうど管理職に登用されたタイミングとも重なり、自身の組織や業務だけではなく、会社全体を幅広く意識するようになったことで、ファイナンスや戦略の必要性も痛感するようになりました。

松下

学んだことは、今後の採用業務に大いに活かせそうですね。

塚本

それが・・・実は10年以上人事に携わっていましたが、CBS入学後に別の部署に異動になってしまったんです。

松下

えぇ!そうなんですか!どんな部署に?

塚本

現在は購買・物流部で「購買」業務に携わっています。現在在籍している企業はメーカーなので、自社の製品を作るための原料を国内外から調達する仕事をしています。

松下

それはまた・・・。

塚本

人事も長くなってきていたので、そういうキャリアがあり得ることはわかっていたんですが。

松下

人事に長く携わっていて、さらにCBSに入学して「さぁこれからだ」と言うタイミングに・・・。

塚本

全く新たな職種へのチャレンジは、やはり最初は戸惑いの連続で悩むこともありましたが、同期や先生に励まされ、また、積んできたキャリアの貴重さについても改めて認識しました。
そういう会社や友人には相談できないことを話せる人がいるのも、CBSの良さだと思います。

松下

予期せぬ異動にも、CBSでの学びが役に立っていますか?

塚本

はい、役立っています。
入学前は、人的資源管理・マーケティング・法務・ファイナンス・戦略の5分野がそれぞれ別だと考えていましたが、今では、自分の仕事の中で、それぞれの分野で学んだ知識をどう活かすかという発想に変わりました。

松下

知識のとらえ方が変わったのですね。

塚本

現在の部署は、知識レベルではゼロベースからのスタートですが、CBSでビジネスの基礎全般を学んだことで、仕事のあらゆる場面の理解が深まっているのを感じます。学んだことは、いろいろな業務に活かせることを実感しています。

松下

自分自身の問題意識を持ちつつも、そこから自分の幅を広げていくことが大事なんですよね。いろいろな分野の学びがつながっていることに気づいてもらえて嬉しいです。
ところで、塚本さんご自身は、どんなキャリアプランを設定していますか。

塚本

生涯現役が目標です。
そのために、バックグラウンドをしっかり固め、どんな仕事をするときにでもアウトプットが出せるようにしていきたいですね。また、仕事で身につけたことと、CBSで学んだことを合わせて、所属している会社だけでなく、広く世の中にも還元していければと思います。

松下

具体的には?

塚本

ずっと、これからの未来を担う若い人たちが充実したキャリアを築くためのお手伝いをしたいと考えていました。これまでは、漠然とした思いだったのですが、CBSで学び、いろんな人と関わる中で、具体的なイメージが少しずつ見えてきている感じがします。

松下

とても素晴らしい目標だと思います。まずは、新しい部署で頑張ってください! 今日はありがとうございました。

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